■
こんばんは、SMUGです。
前回は耳とはを長く説明しすぎた為、バンダナの話から脱線してしまいましたが今回はバンダナに絞って年代や表記の話をしようかなと思います。
進め方としたら80年代からいくつか例を使い段々と遡っていく流れになると思います。僕は貧乏コレクターなので流石に1950年代とかが限界ですがそれ以前になるとなかなか見つからないのでこれから集めてみようかなって人の資料になればなって思います。
では、早速いってみましょうー
はい、今日のバンダナです。
これは主に妻がハンカチ代わり使うピンクです。
70年代以降バンダナは多色化していきます。
色によってレアなものもありますがこの年代の相場は変わらず800円前後です。500円とか300円で売っていたら安いなと思いましょう。
では細かく見ていきます。
以前のブログで解説した星マークですね。これで84年以降が確定です。
四辺の内一辺が耳を使っています。上の画像でいうと右柄の辺が耳、左側がロックを掛けて処理してます。ロックとはロックミシンでかける端の処理をいいます。簡単にいうと3本ないし4本の糸で端っこを巻いていきほつれを防ぎます。
今日は他の表示も見ていきましょう。
『100% COTTON HAV-A-HANK MADE IN U.S.A. RN 15187』とあります。
まず左から組成は100%綿でできているということ。
次のHAV-A HANKというのはブランド名です。ハバハンクと読みます。過去様々なブランドがバンダナを生産してきましたが今でもアメリカ製のバンダナを低価格で供給しています。古着屋さんやセレクトショップでも見かけますので新品でもバンダナが並んでいたらチェックしてみると面白いです。ちなみに価格はまちまちですが大体500円とか600円くらいで現行品が買えます。
ハバハンクは80年代のものによく見かけますが創業は1947年。手持ちでは推定60年代のものをありますのでいつかブログに出します。
メイドインUSAに続き『RN 15187』という表記があります。この『RN』というのは『レジスターナンバー』といいます。
簡単に説明します。レジスターナンバーとはアメリカ国内において毛織物、毛皮製品の製造販売する会社一つにつき一つ交付される番号のことでブランド名の代わりに表記することも出来るそうです。ブランド名が分からないものもこの番号を調べると作った会社が分かるという古着を極めたい人は是非知っておきたい番号です。ちなみに自分はわざわざ調べたりしません笑
【今日のまとめ】
・80年代はピンクや色々な色があるが変わらず相場は800円前後
・ブランド名が表記されていることもあってハバハンクはその中でも有名
・RNレジスターナンバーは基本会社一つにつき一つ
次回はその他80年代に多いブランドや多少レアな柄や色を紹介していきます。
でわでわ、SMUGでしたー
80年代バンダナ続き
こんにちは、SMUGです。
最近急に寒くなり冬らしくなりましたね。
やっとお気に入りのアウター着れるわって方多いんじゃないでしょうか?
アウターの話を振っておきながら今日もバンダナの話です笑
前回のバンダナはハンカチとして使われて洗濯中なので違うものを。
これも80年代でよく見るペイズリー柄ですね。
細かいところを見ていきましょう。
はい、星マークですね。80年代とアメリカ製が確定です。
今回は耳の話をしたいと思います。
耳(みみ)とは?
上の写真はバンダナを2つに折り曲げたものですが上の生地の端と下の生地の端が違うのがわかりますか?上の端を『耳』と呼びます。
デニムでも何でも古着の話になると外せない用語の1つが『耳』。
よく出るワードなので知っている人も多いと思いますが簡単に解説します。
デニムとかで自分で丈をカットしたことある人は知ってると思いますが、切りっぱなしの生地ってどんどんほつれていきますよね?
なので両端がほつれないように織り機が処理しながら生地を生産します。これを耳と呼びます。耳付きのデニムとか耳付きのバンダナとはこの処理されたほつれない両端をそのまま使う事を言うのです。そのまま使ってもほつれないので端を折り曲げてステッチをかける必要がありません。
では何故耳を使った物がヴィンテージに多いのか?
今でこそ100センチを超える幅広で織れる機械があるが昔は80センチそこそこ。そこで、工程節約と生地の無駄を無くす為、耳を使って衣類を縫っていた。
耳を使う場所は
主にバンダナなどの端、
デニムの脇の縫い合わせ、
ジャケット類の前立て裏などなど。
いろいろなところに耳は活用されてきたがそのうち自動裁断機なる物が開発され、人間が1枚1枚手で布を切らなくてもよくなってきた。性能にもよるが数メートルを何枚か重ねて待っていれば勝手に裁断してくれるので大量生産大量消費の時代も相まって瞬く間に普及。1つ欠点というか特徴は構造上端まで裁断出来ないという点。数ミリ内側に設定し端を残さなければ重ねた生地がズレ、正確に裁断出来ない。
更に織り機の性能も向上し、幅広の生地の生産も容易にそして早くなった。幅広になるとわざわざ耳を使うと真ん中の部分が余ってしまい大変非効率になってしまう。
そもそも耳を使うことはヨレの原因にもなるらしい。
長い説明になってしまったがこーゆーいろいろな理由で徐々に耳を使う物は少くなってしまったというわけだ。
バンダナと耳の続きはまた次回。
【今日のまとめ】
・様々は理由で今は少数派だが古いものには耳が使われている(可能性が高い)
・80年代までのバンダナには耳が使われている
でわでわSMUGでしたー。
バンダナ80年代
こんにちは、SMUGです。
さぁ第一回目です。何にしましょう。今タイトルも付けずに書き出してます。
やっぱりバンダナから始めようかなー
これ、今引っ張り出してきた普段ハンカチにしているバンダナたちです。
コレクションの中でも汚れや破れとかでハンカチにしてもいいかなって奴らです。
そもそもヴィンテージバンダナってどのくらい古いのをいうんだろうっていうと、〜80年代までが世間的に認めてられているって感じかな。それはなぜか。
おそらくそれ以降アメリカ製というバンダナが無くなっていくからなんだと思います。日本人にとって古着とかヴィンテージと呼ばれているものってイコール『アメリカ製』っていうのが常識っていうか最近はやりのユーロヴィンテージなんかも、今までアメリカアメリカって言ってたけどこーゆーのもいいよねって流行りだしたのであって根底はアメカジってのがあると思います。
じゃーこの雑多な中から一枚取り出してみて。。。
じゃん。
じゃんって言っても詳しい人ならぜーんぜん沸かない一枚。
それくらいこれはそこらの古着屋さんに溢れている普通の一枚。
でも小出しにしていかないとそのうちネタ切れしそうなので初級編からです笑
では詳しくみていきましょう。
まずは全体像。
いわゆるペイズリー柄ってやつですね。
ペイズリーと花柄のミックス。
端っこに何か書いてありますねー
星型のマークの周りに『CRAFTED WITH PRIDE IN AMERICA』とあります。
これはアメリカの労働組合の連合組織のアメリカ製の製品を買いましょうと消費者に向けたキャンペーンマークで1984年に発足。
70年代から本格的に国内生産を海外主にアジアに移行。その後安いアジアの製品が主流になりつつあり80年代前半にこれではアメリカの生産工場は全滅してしまうという危機感からみんなでアメリカ製を買って国を盛り上げていこうってことでこのマークを協力する様々な会社の製品につけ始めました。
ただそのキャンペーンもむなしく90年に入っても国内生産から海外生産の流れは変わらず、組織自体は今もあるようですがこの星マークは90年に入ると消えてしまいます。
さて、まだまだ耳(生地の端っこ)など話したいこともありますが相場はいくらなんでしょうか。
このブログではインターネットで調べただけではなくて実際にいろんなところに行った感覚的な相場を出したいと思ってます。
古着なので同じものでも状態の違いで価格が違います。
80年代のこのバンダナの相場は大体800円くらいではないでしょうか。
長くなってしまったので古着についての相場の話とバンダナの仕様の話は次の記事にということで。
【今日のまとめ】
・ヴィンテージバンダナとは80年代までのアメリカ製
・星マークがついていたらアメリカ製&80年代確定
・大体800円くらい
でわでわSMUGでしたー。